INTRODUCTION

橋本質店は、私の生まれた昭和24年に父が京都府八幡市橋本で始めました。 父親はもともと呉服、古着商（古手屋）で着物について目が利きましたので、戦後疎開先の橋本で一時呉服卸のかたわら質屋を開業しました。そのうち大阪へ帰って呉服の卸 をするつもりだったようですが、昭和32年に病気で亡くなりました。その後母がまもって来ましたが、その母も昭和61年に亡くなりました。この地では昭和 63年に私が始めました。

戦前の社会で古着（古手）は大きな産業でした。そして質屋の預かり品も当時はほとんどが着物でした。その流れ品を扱う古手屋の世界で、父はたいそう目利きと言われました。私も同じように若い時から古物市場などで相場感を磨いてきました。技能 を習得したうえで物の値打ちを正確に誠実 に評価する。それは昔も今も変わら ぬ橋本質店の伝統です。

目利きを通して社会のお役にたつこと。 確かな鑑定眼を駆使し、社会システムの中で「物とお金の交差点」の役割をはたすこと、それが当店のポリシーです。

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　 店主　　橋本　洋介

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